活動は月水金の週3日。部活じゃないけど、それに準ずる形で顧問もつく。使うのはなんとあの空き部室だ。

「いつからやるの?」
「明後日から」
「じゃー今日はみんなで、カキ氷食いにいこーぜ!」
って冨永が叫ぶ。
「またあ!? 飽きずによく食うね、オマエ」
「おう。大好き! 花火大会でも3回食ったもんね」

夏場の冨永はアホみたいにカキ氷ばっか食っている。
夏休み前も西野を誘っちゃ駅前のカキ氷食えるファンシーなスイーツ店に入り浸ってた。女子連れてくと恥ずかしくないとか言って。

「いやいや、アレは飽きないでしょ。美味しいもんね。私もお祭りで食べたよ、カキ氷」
冨永ほどじゃないけど、そこそこカキ氷の好きな小宮山がオレの隣で相槌をうつ。
そしたらニコニコしてる小宮山に、冨永がヤラシイ顔してにやーって笑いかけたのだ。
「小宮山あ、ソレどこで食ったんだよ? 松原?」
「エ??」
「楽しかった? 花火見えなくても??」

意味深な雰囲気をぷんぷん匂わせてくる冨永に小宮山がじわあって赤面する。

「た、たのしかった」
「あっそう。ヨカッタね」

冨永がつまんなそうにはあって大きなため息をついた。
心配してソンした、って。

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