小宮山とお化け屋敷に行った翌日。
そろそろハラが減ってくる3限終わりの休み時間に後ろを向いて小宮山を誘う。
「小宮山あ、これ食わない?」
「ウン。食べる」
チョコの袋をちらつかせると、小宮山はすぐに釣れてきた。
「んじゃ、手え出して」
「それはイヤ」
こんなのもうやめたいと言う小宮山を無視してオレは強硬に彼女の手のひらを要求した。唯一許されてるトクベツを簡単に手放すわけにはいかない。だってオレはこのためにチョコ食ってる。
「小宮山、手!」
「ああ、もう・・」
渋々差し出された手に、オレはいつものようにチョコをバラ撒いた。
「これ、昨日のお詫びね?」
素知らぬフリして彼女の右手を長々と拘束。だけどオレはまだこの件で彼女に怒られたことがない。なぜか毎回オレの好きに触らせてくれるので、これも外せないお楽しみのひとつとなっている。
「お詫びはもうお化け屋敷連れてってくれたじゃん」
「だって小宮山はイヤだったろ? だからこっちが本物のお詫び」
「そっか・・アリガト」
小宮山がチョコを手に取って口へ入れるのを眺めてから、ちょっとだけ顔をよせて聞いてみる。
「好き? コレ」
「ウン。おいしいよ」
口元をおさえてモグモグしてる小宮山の目がにっこりと弧を描いた。
ああ、カワイイ。
今日もやっぱり、胸が甘くうずく。
「ならヨカッタ・・」
昨日のお化け屋敷でも特別距離が縮まることもなく、オレらはやっぱり相変わらず。
だけど、そーゆうのも今は全部おいとく。
目の前の小宮山がすげー可愛くて、そんな小宮山と一緒にチョコ食えて、とりあえず今、オレは幸せ。
***
そろそろハラが減ってくる3限終わりの休み時間に後ろを向いて小宮山を誘う。
「小宮山あ、これ食わない?」
「ウン。食べる」
チョコの袋をちらつかせると、小宮山はすぐに釣れてきた。
「んじゃ、手え出して」
「それはイヤ」
こんなのもうやめたいと言う小宮山を無視してオレは強硬に彼女の手のひらを要求した。唯一許されてるトクベツを簡単に手放すわけにはいかない。だってオレはこのためにチョコ食ってる。
「小宮山、手!」
「ああ、もう・・」
渋々差し出された手に、オレはいつものようにチョコをバラ撒いた。
「これ、昨日のお詫びね?」
素知らぬフリして彼女の右手を長々と拘束。だけどオレはまだこの件で彼女に怒られたことがない。なぜか毎回オレの好きに触らせてくれるので、これも外せないお楽しみのひとつとなっている。
「お詫びはもうお化け屋敷連れてってくれたじゃん」
「だって小宮山はイヤだったろ? だからこっちが本物のお詫び」
「そっか・・アリガト」
小宮山がチョコを手に取って口へ入れるのを眺めてから、ちょっとだけ顔をよせて聞いてみる。
「好き? コレ」
「ウン。おいしいよ」
口元をおさえてモグモグしてる小宮山の目がにっこりと弧を描いた。
ああ、カワイイ。
今日もやっぱり、胸が甘くうずく。
「ならヨカッタ・・」
昨日のお化け屋敷でも特別距離が縮まることもなく、オレらはやっぱり相変わらず。
だけど、そーゆうのも今は全部おいとく。
目の前の小宮山がすげー可愛くて、そんな小宮山と一緒にチョコ食えて、とりあえず今、オレは幸せ。
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