その背中をじっと見送っていた加瀬くんが今度は私をふりかえった。
「なんでそんなに顔が赤いの?」
「・・・」
「なあ、なんで!?」
「ちょこっとだけ、耳にキスされちゃった・・」
「ハアア!?」
春樹くんが歩いてったほうを、加瀬くんがスゴイ勢いで振り返ったけど、その姿はもうとっくにナイ。
「どっち!? コッチ??」
「ウン。いたたた・・」
ブスッとした加瀬くんが、私の耳たぶをぎゅうぎゅうつまむ。
「なんなの、アイツ!? 昨日全部オシマイつったの嘘かよ!」
「んーん。ちゃんとバイバイって言われたよ。これは加瀬くんにお返しだって」
「お返し!? ってまさか・・」
加瀬くんがボーゼンとする。
「くっそー、オレへのあてつけか!」
一度家に帰って、坂川駅に改めて18時に待ち合わせ。
今夜はいよいよ花火大会だ。
***
「なんでそんなに顔が赤いの?」
「・・・」
「なあ、なんで!?」
「ちょこっとだけ、耳にキスされちゃった・・」
「ハアア!?」
春樹くんが歩いてったほうを、加瀬くんがスゴイ勢いで振り返ったけど、その姿はもうとっくにナイ。
「どっち!? コッチ??」
「ウン。いたたた・・」
ブスッとした加瀬くんが、私の耳たぶをぎゅうぎゅうつまむ。
「なんなの、アイツ!? 昨日全部オシマイつったの嘘かよ!」
「んーん。ちゃんとバイバイって言われたよ。これは加瀬くんにお返しだって」
「お返し!? ってまさか・・」
加瀬くんがボーゼンとする。
「くっそー、オレへのあてつけか!」
一度家に帰って、坂川駅に改めて18時に待ち合わせ。
今夜はいよいよ花火大会だ。
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