そして。
私たちの間になんとなくオシマイの雰囲気が漂い始めたのを察知した加瀬くんが「なあ、もう満足?」って春樹くんに言い出した。
「ウン。そーだね。満足」
「ならもういい? 終わっても」
春樹くんが頷く。そして、
「ねえ、すみれちゃん、最後にひとつ」
って、春樹くんが私に真っ直ぐ向き直った。
「いっぱい迷惑かけてゴメン。結局オレ、花火大会までに立ち直るのムリだった。ホントはちゃんと自分に自信持ててから言いたかったんだけど、オレすみれちゃんのことがーーー」
「オイ、まて! オマエ何言おうとしてんの!?」
椅子にふんぞりかえるようにしてダラダラしてた加瀬くんがガバリと身体を跳ね起こす。
私たちの間になんとなくオシマイの雰囲気が漂い始めたのを察知した加瀬くんが「なあ、もう満足?」って春樹くんに言い出した。
「ウン。そーだね。満足」
「ならもういい? 終わっても」
春樹くんが頷く。そして、
「ねえ、すみれちゃん、最後にひとつ」
って、春樹くんが私に真っ直ぐ向き直った。
「いっぱい迷惑かけてゴメン。結局オレ、花火大会までに立ち直るのムリだった。ホントはちゃんと自分に自信持ててから言いたかったんだけど、オレすみれちゃんのことがーーー」
「オイ、まて! オマエ何言おうとしてんの!?」
椅子にふんぞりかえるようにしてダラダラしてた加瀬くんがガバリと身体を跳ね起こす。