それから私たちはどうでもいいことをあれこれと話しながら、のんびりと夜の海を眺めた。ふたりですごす時間は楽しくて、私たちが電車に乗って坂川を出たのは、もう随分遅くなってから。
坂川のひとつ隣、南坂川で加瀬くんが先に下車する。
「バイバイ、小宮山。気をつけて」
私はその後、ひとりで駅4つぶん電車に揺られた。ほんわりとあったかい気持ちに、ふわふわ浮かれながら。
***
坂川のひとつ隣、南坂川で加瀬くんが先に下車する。
「バイバイ、小宮山。気をつけて」
私はその後、ひとりで駅4つぶん電車に揺られた。ほんわりとあったかい気持ちに、ふわふわ浮かれながら。
***