たぶん、来年になったら私たちはクラスがわかれる。3年生になると、進路にあわせたクラス編成が行われるからだ。再来年なんて、お互いどこにいるかもわからないだろう。
「じゃあ、機会があったら行こっかあ」
場の雰囲気にのっかって適当に流したつもりが、加瀬くんは本気だった。
「え、いいの!? じゃ、約束ね? 絶対ね?」
「ぜ、絶対!?」
「ウン」って真面目に頷かれる。
「でも加瀬くんが免許取る頃には私らきっとバラバラだよ? 接点なんかなくなってるんじゃないかな・・」
ってつぶやく私の言葉を加瀬くんがキッパリと否定した。
「接点なんていくらでも作れるだろ?」って。
思いがけず、その言葉が胸に刺さった。ぐっさって、深く。
私にはこういうパワーが足りてない。自力で人生を切り開いてくような力強さが。
「接点、作るの?」
「作る」
きっぱりとそう言い放つ加瀬くんが私にはムチャクチャ眩しかった。
加瀬くんのこういうところを、私は内心すごく尊敬している。
「だからあれ見に行こ。オレと」
「ウ、ウン。じゃあ、見に行く・・」
「じゃあ、機会があったら行こっかあ」
場の雰囲気にのっかって適当に流したつもりが、加瀬くんは本気だった。
「え、いいの!? じゃ、約束ね? 絶対ね?」
「ぜ、絶対!?」
「ウン」って真面目に頷かれる。
「でも加瀬くんが免許取る頃には私らきっとバラバラだよ? 接点なんかなくなってるんじゃないかな・・」
ってつぶやく私の言葉を加瀬くんがキッパリと否定した。
「接点なんていくらでも作れるだろ?」って。
思いがけず、その言葉が胸に刺さった。ぐっさって、深く。
私にはこういうパワーが足りてない。自力で人生を切り開いてくような力強さが。
「接点、作るの?」
「作る」
きっぱりとそう言い放つ加瀬くんが私にはムチャクチャ眩しかった。
加瀬くんのこういうところを、私は内心すごく尊敬している。
「だからあれ見に行こ。オレと」
「ウ、ウン。じゃあ、見に行く・・」