「ーーーまだとっとく。ハルキの件が片付いてからにする!」
「ウソ、なんで!?」
意外と頑張れるオレに、不服そうな小宮山が素直にぶすくれた。
「なんだよ。してほしい?」
「ウン。今がいい」
どうしよ、グラつく。
小宮山の、この期待に満ちた目。
だけどだけどーーー
「やっぱダメ! アイツに踊らされてるみたいでハラ立つから!」
「あーもうっ、そんな意地張んなくてもよくない!?」
ぷりぷりと機嫌の悪い小宮山の唇の端っこにちょこっとだけキスしてオレの都合を押しつけた。
「怒んなよ、コレでガマンしといてよ・・」なんて言って。
そしたら調子に乗った小宮山が「加瀬くん、もっかいして? いやいや、やっぱついでにあと2つくらいしといてよ」なんて言い出すのだ。
こんなこと言われたらたまらない。
オレは簡単に煽られて彼女に手を伸ばしてしまう。あの時だってそうだった。
「・・オマエさあ、自業自得じゃない? オレを責める前に自分の行いを振り返ってみろよ・・」
小宮山の要望に応えて同じトコにふたつ、ちょんちょんて口づけると、小宮山の機嫌はコロリとよくなった。
「エヘヘ、しあわせ・・」
たったこれだけのことで小宮山は簡単にオレにほだされちゃう。アホかと思うくらいアッサリと。
それ見て心底思った。
「オマエ、単純でヨカッタ・・」
そう。小宮山って結構カンタンな女なのだ。
***
「ウソ、なんで!?」
意外と頑張れるオレに、不服そうな小宮山が素直にぶすくれた。
「なんだよ。してほしい?」
「ウン。今がいい」
どうしよ、グラつく。
小宮山の、この期待に満ちた目。
だけどだけどーーー
「やっぱダメ! アイツに踊らされてるみたいでハラ立つから!」
「あーもうっ、そんな意地張んなくてもよくない!?」
ぷりぷりと機嫌の悪い小宮山の唇の端っこにちょこっとだけキスしてオレの都合を押しつけた。
「怒んなよ、コレでガマンしといてよ・・」なんて言って。
そしたら調子に乗った小宮山が「加瀬くん、もっかいして? いやいや、やっぱついでにあと2つくらいしといてよ」なんて言い出すのだ。
こんなこと言われたらたまらない。
オレは簡単に煽られて彼女に手を伸ばしてしまう。あの時だってそうだった。
「・・オマエさあ、自業自得じゃない? オレを責める前に自分の行いを振り返ってみろよ・・」
小宮山の要望に応えて同じトコにふたつ、ちょんちょんて口づけると、小宮山の機嫌はコロリとよくなった。
「エヘヘ、しあわせ・・」
たったこれだけのことで小宮山は簡単にオレにほだされちゃう。アホかと思うくらいアッサリと。
それ見て心底思った。
「オマエ、単純でヨカッタ・・」
そう。小宮山って結構カンタンな女なのだ。
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