「で、アイツと何話したの?」
「そ、それはーーー」
スゲー言い辛そうにする小宮山から聞き出した内容は過去最悪。
「オ、オレの手垢がついてない!? 花火大会までに立ち直ってゴーダツするうう!??」

ハルキに「キヨラカなままでいてね」なんて言われたらしい小宮山。
それ聞いて余計にハラが立った。
「清かねーわ! 手垢つきまくりだわ! それ、アイツにちゃんと言った!?」
「言うワケないでしょ!」
「くっそ、フザケてやがる!!」
頭を抱えて深ーいため息をつく。
もうヤだ。
なんでオレばっかこんな目に。

んで、甘えようって思った。
オレ、彼氏だし。せっかく許されてんだから。
「小宮山あ。頼む、チョットだけだっこさせて・・」
そしたら周囲をキョロキョロと見回した小宮山がきゅっと抱きついてきた。
「私も今同じこと言おうと思ってた」って。