初めてのアルバイトはあっという間に初日を終了した。
4時間って一瞬だ。
エプロンとキャップを外してロッカーにしまい、帰り支度を整えてスタッフルームを出ると、マナがまだバイトの格好のままでカウンターの奥にいる。
「帰んないの?」って声をかけたら、今から参道店の準備を見に行きたいんだって言う。
「一緒に連れてってもらえるようにヒロちゃんに頼んでんの」
「そっかあ。じゃあ、また明日ね」
「ウン。バイバイ」
裏口からお店を出て、春樹くんとふたりで駅へ向かって歩いた。
だけど、このまま一緒に帰るわけにはいかない。加瀬くんとの約束がある。
「春樹くん、私、モールよって帰るから。また明日ね」
って手をふって道をそれようとしたら、「ちょっとまって」って春樹くんが立ち止まった。
もしやまたアレコレと駄々をこねられるのでは・・と身構えつつ、私は彼を警戒した。
「加瀬くんに内緒でどっかいこう、みたいなのはヤだからね」
「それはわかってる」
4時間って一瞬だ。
エプロンとキャップを外してロッカーにしまい、帰り支度を整えてスタッフルームを出ると、マナがまだバイトの格好のままでカウンターの奥にいる。
「帰んないの?」って声をかけたら、今から参道店の準備を見に行きたいんだって言う。
「一緒に連れてってもらえるようにヒロちゃんに頼んでんの」
「そっかあ。じゃあ、また明日ね」
「ウン。バイバイ」
裏口からお店を出て、春樹くんとふたりで駅へ向かって歩いた。
だけど、このまま一緒に帰るわけにはいかない。加瀬くんとの約束がある。
「春樹くん、私、モールよって帰るから。また明日ね」
って手をふって道をそれようとしたら、「ちょっとまって」って春樹くんが立ち止まった。
もしやまたアレコレと駄々をこねられるのでは・・と身構えつつ、私は彼を警戒した。
「加瀬くんに内緒でどっかいこう、みたいなのはヤだからね」
「それはわかってる」