が、しかし。

恥ずかしくて冷や汗かいてるオレを、小宮山だけは大真面目にウットリとみつめるのだ。本気でオレに胸を高鳴らせて。

嘘だろ。オマエ、そんな顔してオレのことみつめてくれんのーーー

たまらず抱きしめると、彼女からトロリと甘ーい何かが溢れ出す。
くったりほどけた小宮山は、オレの腕に抱かれてシアワセそうに目を閉じた。

小宮山の赤い頬にキスして、唇をそーっと指でなぞる。
「ココはとっとく。ハルキの件がきれーに片付いたらオレにチョーダイ」
「ウン」
「へへへ。約束な?」

そこ以外、好き放題キスして、好き放題触る。
オレが何しても小宮山は怒らない。オレは小宮山にこうやって触るのが大好き。ちゃんと受け入れてもらえてるって実感できるから。
んで、オレにアレコレされて溶けてく小宮山を見るのも大好き。小宮山の気持ちをジカに感じられる気がして。

「どう? 効果あった??」
「効果絶大だよ。アリガト」

オレ見てトロリと目を細める小宮山の頬に、吸い寄せられるようにまた手が伸びる。アリガトって言われたのにやめられない。小宮山のくれる言葉が嬉しくて、キスしながらバカみたいに好きって繰り返した。

さっきまでのハルキとの面倒なやりとりが嘘みたいに、部室の中には甘ーい空気が充満してた。
バカだから、ちょっと前まで罪悪感に苛まれて鬱々としてたことなんかも全部、キッッレーに忘れる。

腕の中には可愛い彼女。
その彼女に甘ったるいアレコレをねだられて・・

「あーオレ、すっげーシアワセ」

この時のオレはただただ小宮山に夢中で、気がつきもしなかった。
ドアの外でハルキが、それを全部聞いてたなんてこと。