坂川駅前商店街の一角に突如現れたお化け屋敷のセット。
期間限定のこのイベントは随分盛況らしく、長い行列ができているのが遠目にもよくわかった。
「ねえ、おもしろいとこってまさかあれ!?」
「ウン。あれ」
まだそんなに遅い時間じゃないけど、すでに不気味なライトアップも始まってて、気味悪さは満点。
得意そうにお化け屋敷を指差す加瀬くんに目眩がした。
「あれのどこがおもしろいわけ??」
ビビリの私は、お化け屋敷なんか入ったことがないし、当然これから先だって進んで入る気なんか全くない。
「オレ、お化け屋敷大好き」
「あっそう。なら私、ここで待ってるから加瀬くんひとりで行ってきて」
ご機嫌の加瀬くんにバイバイって手をふってみせたら加瀬くんが目を丸くする。
「オマエ入んねえの?」
「入んない」
「なんで!? 一緒に入ろうぜ?」
「ヤだ。苦手なんだもん、あーゆうの。ここで待ってるから加瀬くん行ってきなよ」
せっかく連れてきてもらったのに、こんなの悪いなって思わなくもないけど、キライなものはキライだ。仕方ない。
期間限定のこのイベントは随分盛況らしく、長い行列ができているのが遠目にもよくわかった。
「ねえ、おもしろいとこってまさかあれ!?」
「ウン。あれ」
まだそんなに遅い時間じゃないけど、すでに不気味なライトアップも始まってて、気味悪さは満点。
得意そうにお化け屋敷を指差す加瀬くんに目眩がした。
「あれのどこがおもしろいわけ??」
ビビリの私は、お化け屋敷なんか入ったことがないし、当然これから先だって進んで入る気なんか全くない。
「オレ、お化け屋敷大好き」
「あっそう。なら私、ここで待ってるから加瀬くんひとりで行ってきて」
ご機嫌の加瀬くんにバイバイって手をふってみせたら加瀬くんが目を丸くする。
「オマエ入んねえの?」
「入んない」
「なんで!? 一緒に入ろうぜ?」
「ヤだ。苦手なんだもん、あーゆうの。ここで待ってるから加瀬くん行ってきなよ」
せっかく連れてきてもらったのに、こんなの悪いなって思わなくもないけど、キライなものはキライだ。仕方ない。