「で、小宮山どうだった? ハルキに傾いてなかった?」
「傾いてなんかねーよ。オレのこと好きだよ」
「ホントかああ??」

ハルキの魅力を信じて疑わない冨永はスゲー疑わしげ。
だけどそのうち、オレの顔ばっかジロジロ観察してた冨永の視線がすーっと下りていって胸元の辺りでピタッと止まった。
グシャグシャについてる不自然なシャツの皺。
それをじーっと見てた冨永の頬がじんわりと赤く染まる。

「あっそう、ハイハイ。そーゆうことね。ヨカッタね。加瀬のエッチ!」

机の上に倒れ込むようにして脱力した冨永は、だらんと伸ばした腕に頭をのっけてデッカイため息をついた。
「はあ、ヨカッタ。オレがチクったせいでオマエらがダメんなったりしたら後味悪すぎるぜ・・」って。

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