完全に下向いちゃった小宮山の顔を持ち上げて涙ぬぐってやりながら、オレは優しく彼女を元気づけた。
「ハイ、いいよ。もっとして? イッパイしてくれたら機嫌直るから」
「ホント!?? そ、それならーーー!」
って、小宮山が気合いを入れてオレの肩をガシッてつかみなおした。

ちゅ、ちゅ、って繰り返される可愛いキスと、強烈に赤い小宮山の顔。
ドキドキしすぎて肩で息してる様子だとか、オレのシャツ、グッシャグシャに握りしめちゃってる余裕のなさだとか。
そーゆうもののひとつひとつに刺激されて、ゆっくりココロがほぐれてく。

あとこれ。

「大好き、加瀬くん」

すげー気分がイイ。

必死に繰り返される小宮山のスキンシップは、ヤキモチ妬いていじけまくってたオレの心をタプタプに潤わせた。

「アリガト。気分よくなった。すっげえ効き目」
「ホント!?」
「ウン、もう大丈夫。機嫌直った」
「よ、よかったあ・・」

ヘナヘナと力が抜ける小宮山を今度はオレが抱きしめる。

「なあ、オマエも試す? スキンシップ」
って聞いたら、小宮山が嬉しそうに背中に手をまわしてくる。
「ウン、ためす・・」って。