「んでも、尚と日直したのって結構前じゃん。オマエらオレに隠れてずーっとそういう関係続けてたわけ?」
「い、言い方ヒドっ・・あ、あのねーーー!?」
不信感丸出しのオレにショックを受けつつも、小宮山が必死で弁解をはじめた。
最初から最後まで、なにもかも。オレの聞きたかったことを丸ごと全部、隠さずに話してくれたと思う。
おかげであらかたの事情も、小宮山がオレを裏切ってたわけじゃないってこともわかったんだけど、話を聞いたら聞いたでオレはモーレツに腹が立った。
「アイツ、絶っっ対に許さねえ!!」
ぎりぎりと眉を吊り上げるオレを小宮山が不安げにみつめる。
「あ、あのね? こっ、こんなことを私が言うのもナンなんだけどーーー春樹くんてさ、今すっごく辛い時期なんだよ。本当に」
「はあ??」
「・・だからあんま怒んないであげてほしい・・なるべく穏便にすませよう?」
小宮山の口からオレには到底受け入れられないような言葉がこぼれる。
「穏便って何!? オマエ、どっちの彼女なんだよ!!」
「加瀬くんの彼女だよ、もちろん!」
頭にガンガン血の上ってるオレ。
ヤキモチ焼いて、ついつい彼女に食ってかかっちゃう。
「だいたいなんでこんな大事なことオレに秘密にしてたんだよ。オレは言ってほしかった!!」
そしたらスゲー困った顔した小宮山が下を向いて口をとがらせるのだ。
「だって加瀬くん案外血の気が多いんだもん。こんなこと言ったら面倒なことになんじゃん、絶対・・」
「面倒おおお!?? オレが!?」
「い、いやいやいや・・加瀬くんの起こす摩擦が、ってイミ!」
「一緒だわ!!」
シマッタって顔して、ちらちらと上目にオレの様子を窺う小宮山。
普段可愛くてたまんないだけに余計に小憎たらしい。
「今のこの状況のほーがよっぽど面倒だろが!! 摩擦生んでんのはオレじゃなくてオマエだからな!!」
「わわわ、ゴメン・・!」
そう。これは彼女の長所でもあり、短所でもある事なかれ平和主義である。
今回はコレが思いっきり裏目に出た。
穏便にすませようとモタモタしてるうちに、距離つめられて身動きが取れなくなったに違いない。
「っとにバカ!!」
悪態つきつつ彼女に手を伸ばせば、相変わらずやーらかいほっぺにふにゅって指が埋まる。
「いひゃひゃ・・ひっぱらにゃいで!!」
「くっそう。やっぱ可愛いな!」
スゲー腹が立ってるハズなのに、彼女に手を伸ばすのをどーしてもやめられない。
そんなことしてるうちにしゅるしゅるとクールダウンして、オレはいくぶんか冷静さを取り戻した。
「自力じゃどーにもできねえって悟った時点でオレに言ってよ」
「うん。ゴメン・・」
「い、言い方ヒドっ・・あ、あのねーーー!?」
不信感丸出しのオレにショックを受けつつも、小宮山が必死で弁解をはじめた。
最初から最後まで、なにもかも。オレの聞きたかったことを丸ごと全部、隠さずに話してくれたと思う。
おかげであらかたの事情も、小宮山がオレを裏切ってたわけじゃないってこともわかったんだけど、話を聞いたら聞いたでオレはモーレツに腹が立った。
「アイツ、絶っっ対に許さねえ!!」
ぎりぎりと眉を吊り上げるオレを小宮山が不安げにみつめる。
「あ、あのね? こっ、こんなことを私が言うのもナンなんだけどーーー春樹くんてさ、今すっごく辛い時期なんだよ。本当に」
「はあ??」
「・・だからあんま怒んないであげてほしい・・なるべく穏便にすませよう?」
小宮山の口からオレには到底受け入れられないような言葉がこぼれる。
「穏便って何!? オマエ、どっちの彼女なんだよ!!」
「加瀬くんの彼女だよ、もちろん!」
頭にガンガン血の上ってるオレ。
ヤキモチ焼いて、ついつい彼女に食ってかかっちゃう。
「だいたいなんでこんな大事なことオレに秘密にしてたんだよ。オレは言ってほしかった!!」
そしたらスゲー困った顔した小宮山が下を向いて口をとがらせるのだ。
「だって加瀬くん案外血の気が多いんだもん。こんなこと言ったら面倒なことになんじゃん、絶対・・」
「面倒おおお!?? オレが!?」
「い、いやいやいや・・加瀬くんの起こす摩擦が、ってイミ!」
「一緒だわ!!」
シマッタって顔して、ちらちらと上目にオレの様子を窺う小宮山。
普段可愛くてたまんないだけに余計に小憎たらしい。
「今のこの状況のほーがよっぽど面倒だろが!! 摩擦生んでんのはオレじゃなくてオマエだからな!!」
「わわわ、ゴメン・・!」
そう。これは彼女の長所でもあり、短所でもある事なかれ平和主義である。
今回はコレが思いっきり裏目に出た。
穏便にすませようとモタモタしてるうちに、距離つめられて身動きが取れなくなったに違いない。
「っとにバカ!!」
悪態つきつつ彼女に手を伸ばせば、相変わらずやーらかいほっぺにふにゅって指が埋まる。
「いひゃひゃ・・ひっぱらにゃいで!!」
「くっそう。やっぱ可愛いな!」
スゲー腹が立ってるハズなのに、彼女に手を伸ばすのをどーしてもやめられない。
そんなことしてるうちにしゅるしゅるとクールダウンして、オレはいくぶんか冷静さを取り戻した。
「自力じゃどーにもできねえって悟った時点でオレに言ってよ」
「うん。ゴメン・・」