「なのにアイツ、小宮山には別人。普段死んでる目が小宮山かまう時だけ生き返ってる!」

ーーーそれも知ってる。
小宮山をみつめるハルキの溶けそうな顔が目に浮かんだ。

教室の隅っこでコソコソ話してたオレら。
くるりと背を向けて小宮山の元へ向かおうとするオレを冨永が慌ててひきとめる。

「まてまてまて、先に頭冷やせ! 今すぐはやめろ!」
「大丈夫。昼メシ誘うだけ」
「そ、そう? 冷静に話し合えよ?」
「わかってる」