だけど、実は。
今日の私はある決意を固めてここに立っていた。
もう平和に穏やかにだなんて言ってらんない。春樹くんとの繋がりを無理矢理にでもぶった斬って、私は今日で全てを終わらせるつもりでいた。

「とにかく！　もう加瀬くんがいない時に話しかけないで。絶っっ対に！」

だけど、やっぱ簡単にはいかない。
ピクリと眉を歪ませた春樹くんはとんでもないことを言い出した。
「オレのこと見捨てたら、すみれちゃんのこと恨んで死ぬからね」
「・・ハア！？？」
「学校のド真ん中で愛を叫びながら、すみれちゃんに当てつけて死ぬ」
底意地の悪い顔した春樹くんがニッコリと目を細める。
「こっ、怖あっ。ヘンな冗談やめてよ」
「いーや。オレ本気だし」