少し低くなってるグラウンドから、体操服を着たハルキが窓枠にもたれるようにして小宮山を見上げてしゃべってる。小宮山のほうは少し首をかしげてハルキを見下ろして。
オレには、窓枠を挟んで向かい合う2人がスゲーいいかんじの恋人同士のように見えた。
なにあれ、ロミオとジュリエット?
突然、ハルキがゆっくりと小宮山に向かって手を伸ばした。
伸ばした先は、小宮山の手・・いや、正確には手の中で、ハルキがそこから小さな何かを抜き取った。
「すみれちゃん、こーゆうの信じる?」
どうやらそれは、四葉のクローバー。
軸を指でつまんでくるくると回しながら、ハルキが目の高さにクローバーをかざすと、さあっと吹いてきた風がクローバーの丸っこい四葉をふんわりと揺らした。
「オレ、こんなのに気づいたの小学校以来」
しみじみつぶやくハルキと一緒になって小宮山もクローバーに目を細める。「私も久しぶりに見たよ」って。
オレには、窓枠を挟んで向かい合う2人がスゲーいいかんじの恋人同士のように見えた。
なにあれ、ロミオとジュリエット?
突然、ハルキがゆっくりと小宮山に向かって手を伸ばした。
伸ばした先は、小宮山の手・・いや、正確には手の中で、ハルキがそこから小さな何かを抜き取った。
「すみれちゃん、こーゆうの信じる?」
どうやらそれは、四葉のクローバー。
軸を指でつまんでくるくると回しながら、ハルキが目の高さにクローバーをかざすと、さあっと吹いてきた風がクローバーの丸っこい四葉をふんわりと揺らした。
「オレ、こんなのに気づいたの小学校以来」
しみじみつぶやくハルキと一緒になって小宮山もクローバーに目を細める。「私も久しぶりに見たよ」って。