「いいよ、このまま浮かしといてよ」
小宮山の手はチョークの粉で真っ白。
オレは身動きの取れない彼女をつかまえて、ちょこっとだけスキンシップを楽しんだ。
ビビりで恥ずかしがりの小宮山は、ホントなら教室みたいな『不確かな場所』でこんなコトはしたくない。
んだけどやっぱりアホみたいにオレのお願いにヨワイから、おかげでオレはこんなふうに結構好き勝手彼女に我儘が言えるのだった。
キスする度に赤く染まってく腕の中の可愛い彼女。
小宮山の様子に目を奪われていたオレのすぐ横で、突然ドアがガラリと開いた。
慌てて離れたけどたぶん間に合ってない。ドアに手をかけたままの姿勢で尚がコッチを見て固まっている。
「なんでこうなる前にやめねーの?」
「やめるつもりだったんだよ」
尚がズカズカ入ってきて、窓の方を向いて硬直してる小宮山に声をかけた。
「小宮山、あと何残ってる?」
「えーっとね」って振り向いた小宮山に、尚がじわーっと赤面しはじめる。
「なんでオマエが赤くなんだよ」
面白くなくてムッとするオレに尚が眉を吊り上げた。
「恥ずかしいからにきまってんだろ! 小宮山のこんな顔見ちゃったらオマエに何されてたか色々想像しちまうだろーが!!」
「あ、ウン」
「だいたい場所がわりーんだよ。もっと小宮山に気を使え、バカ!」
小宮山の手はチョークの粉で真っ白。
オレは身動きの取れない彼女をつかまえて、ちょこっとだけスキンシップを楽しんだ。
ビビりで恥ずかしがりの小宮山は、ホントなら教室みたいな『不確かな場所』でこんなコトはしたくない。
んだけどやっぱりアホみたいにオレのお願いにヨワイから、おかげでオレはこんなふうに結構好き勝手彼女に我儘が言えるのだった。
キスする度に赤く染まってく腕の中の可愛い彼女。
小宮山の様子に目を奪われていたオレのすぐ横で、突然ドアがガラリと開いた。
慌てて離れたけどたぶん間に合ってない。ドアに手をかけたままの姿勢で尚がコッチを見て固まっている。
「なんでこうなる前にやめねーの?」
「やめるつもりだったんだよ」
尚がズカズカ入ってきて、窓の方を向いて硬直してる小宮山に声をかけた。
「小宮山、あと何残ってる?」
「えーっとね」って振り向いた小宮山に、尚がじわーっと赤面しはじめる。
「なんでオマエが赤くなんだよ」
面白くなくてムッとするオレに尚が眉を吊り上げた。
「恥ずかしいからにきまってんだろ! 小宮山のこんな顔見ちゃったらオマエに何されてたか色々想像しちまうだろーが!!」
「あ、ウン」
「だいたい場所がわりーんだよ。もっと小宮山に気を使え、バカ!」