1日に1段ずつって勢いで、バンバン階段をかけあがろうとする加瀬くんに早くも身の危険を感じた私は、今度こそシッカリと約束を取り付けた。
キスはまだダメ、もーちょっと待ってって。
「言ったよね!? 私、ビビリだからいきなりはムリって!」
「あーウン。そういえば聞いた」
「じゃ、もうちょっとゆっくりしてよ。ついてけないよ」
「ウン。わかった」
あれ以来、加瀬くんはその約束をきちんと守ってくれてる。だけど唇以外はノーカウントらしく、機会をみつけてはこんなふうにおとなしめのキスをたっくさん。
ああ、でもそろそろ・・
ドキドキしすぎて立ってるのがツラくなる。浮かせたままの手が心許なかった。
「加瀬くん、手、このままじゃヤだ」
「なんで?」
「だってなんか・・膝にくる」
「はあ??」
***
キスはまだダメ、もーちょっと待ってって。
「言ったよね!? 私、ビビリだからいきなりはムリって!」
「あーウン。そういえば聞いた」
「じゃ、もうちょっとゆっくりしてよ。ついてけないよ」
「ウン。わかった」
あれ以来、加瀬くんはその約束をきちんと守ってくれてる。だけど唇以外はノーカウントらしく、機会をみつけてはこんなふうにおとなしめのキスをたっくさん。
ああ、でもそろそろ・・
ドキドキしすぎて立ってるのがツラくなる。浮かせたままの手が心許なかった。
「加瀬くん、手、このままじゃヤだ」
「なんで?」
「だってなんか・・膝にくる」
「はあ??」
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