何週間かぶりにまわってきた今回の日直は桜井くんと一緒だ。
桜井くんは校庭花壇の水やり、私は教室の中のこまごまとした仕事を担当している。
実は教室には加瀬くんもいて、日直の仕事を手伝ってくれていた。
おかげですごーくはかどる。だって実質3人だから。
黒板をキレイに消したら、一番最後は溝の掃除とチョークの整理だ。
それもそろそろ終わりって頃を見計らって、加瀬くんが後ろからきゅっと抱きついてきた。
「チョット、加瀬くん、粉つくよ?」
「じゃあ、手は浮かしといてよ」
加瀬くんがチョークまみれの私の両手を掴んで、ヒョイと宙に浮かせる。
「このままね?」
ってニッコリする彼に私は慌てた。
「教室はダメだよ。誰か来ちゃったらどーすんの!?」
ここ最近、ぐぐっと距離の近くなった私たち。
そうなってみてからわかったことだけど、ビビりの私とは違って加瀬くんは場所を選ばない。
「大丈夫だって。誰か来たらわかるから」
「ホントに!? 絶対??」
「ウンウン。ホント」
私の肩に後ろから顎をのっけて、加瀬くんがテキトーに話を流す。
おおらかというか無神経というか。
加瀬くんの怪しすぎる『大丈夫』が、私には怖くてたまらない。
だけどーーー
桜井くんは校庭花壇の水やり、私は教室の中のこまごまとした仕事を担当している。
実は教室には加瀬くんもいて、日直の仕事を手伝ってくれていた。
おかげですごーくはかどる。だって実質3人だから。
黒板をキレイに消したら、一番最後は溝の掃除とチョークの整理だ。
それもそろそろ終わりって頃を見計らって、加瀬くんが後ろからきゅっと抱きついてきた。
「チョット、加瀬くん、粉つくよ?」
「じゃあ、手は浮かしといてよ」
加瀬くんがチョークまみれの私の両手を掴んで、ヒョイと宙に浮かせる。
「このままね?」
ってニッコリする彼に私は慌てた。
「教室はダメだよ。誰か来ちゃったらどーすんの!?」
ここ最近、ぐぐっと距離の近くなった私たち。
そうなってみてからわかったことだけど、ビビりの私とは違って加瀬くんは場所を選ばない。
「大丈夫だって。誰か来たらわかるから」
「ホントに!? 絶対??」
「ウンウン。ホント」
私の肩に後ろから顎をのっけて、加瀬くんがテキトーに話を流す。
おおらかというか無神経というか。
加瀬くんの怪しすぎる『大丈夫』が、私には怖くてたまらない。
だけどーーー