フードコートの時計を見上げると、もう随分遅い時間になっていて、それに驚いた私たちは急いで残りのたこ焼きを片付けにかかった。
途中、加瀬くんがハッとして顔を上げる。
「小宮山LINE教えて」
「え?」
「オマエ、ハルキには教えてんだろ!」って加瀬くんが私を睨む。
「も、もちろん教える。加瀬くんのも教えて?」
モールを出ると外はもう真っ暗。
むわっとした空気は夏の夜の匂いがした。駅に近づくにつれ、これに潮の匂いが混ざりはじめる。
私は海のそばのこの街を、結構気に入っている。
途中、加瀬くんがハッとして顔を上げる。
「小宮山LINE教えて」
「え?」
「オマエ、ハルキには教えてんだろ!」って加瀬くんが私を睨む。
「も、もちろん教える。加瀬くんのも教えて?」
モールを出ると外はもう真っ暗。
むわっとした空気は夏の夜の匂いがした。駅に近づくにつれ、これに潮の匂いが混ざりはじめる。
私は海のそばのこの街を、結構気に入っている。