しばらくしてハルキが立ち上がり、ふたりがまた何か話しはじめたのだけれど、さすがにオレのところまで声は届いてこない。
オレにわかるのは小宮山の顔がやったら赤いことと、二人の雰囲気が絶妙にしっくりイイ感じ、ってことくらい。
さっきまでオレに赤面してたはずの小宮山が今はハルキに頬染めちゃってるんだから、オレはもう気が気じゃなかった。
そんな時、固唾を飲んでふたりを見守ってるオレのほうを、チョットだけハルキがふりむいたのだ。沈んで弱りきった青白い顔が一瞬だけオレの視界を掠めてく。
うわ、すげえーーー
あんな暗い顔してても、ハルキはやっぱとんでもないイケメンだった。
小宮山も好きかな、あーゆう顔・・なんてチラッと考えちゃってる自分に気がついて、オレは慌ててその思考を頭から追い出した。
ハルキと別れて戻ってきた小宮山は、なぜかドンヨリと曇った暗ーい顔をしていた。
「ゴメンね。止めなきゃって思ったらつい・・」
万引きしようとしてたのはハルキであって小宮山じゃない。
なのに、止めに入っただけの小宮山がどうしてこんなにゲッソリと落ち込んでいるのか。
痛々しいほどしょげかえってる彼女にオレは何も言えなかった。
気を取り直して、オレは彼女に「本見る?」って声をかけてみたのだ。
そしたら小宮山は「んーん、もういい。加瀬くんの行きたいところに行こ」って言いだした。
「いーの?? だってオマエ、ここ来てからまだなーんもしてねえじゃん」
「もういい。またにする。別のとこに行こ?」
「え・・んじゃーーー」
オレがたこ焼きが食いたいって言ったら、小宮山はくしゃって顔を崩して泣きそうな顔して笑った。
いいよ、たこ焼き食べに行こう、って。
オレにわかるのは小宮山の顔がやったら赤いことと、二人の雰囲気が絶妙にしっくりイイ感じ、ってことくらい。
さっきまでオレに赤面してたはずの小宮山が今はハルキに頬染めちゃってるんだから、オレはもう気が気じゃなかった。
そんな時、固唾を飲んでふたりを見守ってるオレのほうを、チョットだけハルキがふりむいたのだ。沈んで弱りきった青白い顔が一瞬だけオレの視界を掠めてく。
うわ、すげえーーー
あんな暗い顔してても、ハルキはやっぱとんでもないイケメンだった。
小宮山も好きかな、あーゆう顔・・なんてチラッと考えちゃってる自分に気がついて、オレは慌ててその思考を頭から追い出した。
ハルキと別れて戻ってきた小宮山は、なぜかドンヨリと曇った暗ーい顔をしていた。
「ゴメンね。止めなきゃって思ったらつい・・」
万引きしようとしてたのはハルキであって小宮山じゃない。
なのに、止めに入っただけの小宮山がどうしてこんなにゲッソリと落ち込んでいるのか。
痛々しいほどしょげかえってる彼女にオレは何も言えなかった。
気を取り直して、オレは彼女に「本見る?」って声をかけてみたのだ。
そしたら小宮山は「んーん、もういい。加瀬くんの行きたいところに行こ」って言いだした。
「いーの?? だってオマエ、ここ来てからまだなーんもしてねえじゃん」
「もういい。またにする。別のとこに行こ?」
「え・・んじゃーーー」
オレがたこ焼きが食いたいって言ったら、小宮山はくしゃって顔を崩して泣きそうな顔して笑った。
いいよ、たこ焼き食べに行こう、って。