「なあ、一緒に行っていい? ダメ?」
「ダ、ダメじゃないけどさあ・・」
加瀬くんがグズグズと下を向く私の手をとった。で、「ダメじゃないならいーよね?」ってがっちり手を繋いじゃう。
「加瀬くん、これじゃあもうつきあってるみたいじゃん・・」
「いんだよこれで!」
繋いだ手にぎゅーって力を込めて、加瀬くんが私を睨む。
「今更逃げられると思ったら大間違いだぞ。オレの純情散々弄んでくれたオトシマエ、きっちりつけてもらうからな!」
って言われて私はギョッとした。
「も、弄ぶ!? そんなことしてない!」
「いーや、してる! オレのこと煽りまくって散々振り回してくれたろーが! なのにオレのことフろーとしてさ。オマエ、ヒドすぎ」
しかし私には全く身に覚えがなかった。
「そんなことしてない!! 煽ってなんかない!!」
繋がれた手を握り返して、私は険しい顔で加瀬くんを見上げた。だって本当にそんなつもりはなかったからだ。
弄んだりなんてしてない。加瀬くんを振り回して楽しむ余裕なんて私にはひとっっつもないんだから。
「ヘンな言いがかりつけないでよ」
「言いがかりなんかじゃねえ!!」
その直後、私は青筋立てた加瀬くんに人気のなさそうな怪しげな暗がりに引きずり込まれてしまう。
「あ」って思ったときにはもう、きつーく抱きしめられていてーーー
「ダ、ダメじゃないけどさあ・・」
加瀬くんがグズグズと下を向く私の手をとった。で、「ダメじゃないならいーよね?」ってがっちり手を繋いじゃう。
「加瀬くん、これじゃあもうつきあってるみたいじゃん・・」
「いんだよこれで!」
繋いだ手にぎゅーって力を込めて、加瀬くんが私を睨む。
「今更逃げられると思ったら大間違いだぞ。オレの純情散々弄んでくれたオトシマエ、きっちりつけてもらうからな!」
って言われて私はギョッとした。
「も、弄ぶ!? そんなことしてない!」
「いーや、してる! オレのこと煽りまくって散々振り回してくれたろーが! なのにオレのことフろーとしてさ。オマエ、ヒドすぎ」
しかし私には全く身に覚えがなかった。
「そんなことしてない!! 煽ってなんかない!!」
繋がれた手を握り返して、私は険しい顔で加瀬くんを見上げた。だって本当にそんなつもりはなかったからだ。
弄んだりなんてしてない。加瀬くんを振り回して楽しむ余裕なんて私にはひとっっつもないんだから。
「ヘンな言いがかりつけないでよ」
「言いがかりなんかじゃねえ!!」
その直後、私は青筋立てた加瀬くんに人気のなさそうな怪しげな暗がりに引きずり込まれてしまう。
「あ」って思ったときにはもう、きつーく抱きしめられていてーーー