ウンて言って、小宮山

しばし、睨むようにみつめあう。

先に口をひらいたのは、ちっとも納得してなさそうな目をした加瀬くんだった。
「オマエさ、ハルキと遊ぶの初めてじゃないんだろ?」
ムスーっとした顔でそう聞かれて、ぎくりと背筋がのびる。
「・・ウン」
「遊んだのいつ?」
「2週間くらいまえ、ダッタカナ・・」
「なにそれ、最近の話じゃん!?」

ヒクヒク顔ひきつらせてる加瀬くんに必死で弁解する。

「違うの、ホントに! あのねーーー!!」

たまたま学校帰りにマナに会って、そのまま一緒にゲーセンとお茶につきあった。
その時に居合わせたのがコウくんと春樹くんなのだ。

「オレ、そんな話知らねえ! そんでハルキに惚れちゃったわけ!? それ浮気にカウントしていい!?」
「浮気なんかしてない!」
「乗り換えはリッパな浮気だろ!」

聞き耳たててたらしい冨永くんが不思議そうに横から口を挟んでくる。
「なあ、オマエらってつきあってんの?」って。

「「つきあってない!」」

「ね? これだよ、ぐちゃぐちゃ! 訳わかんないことになっちゃってる。私のせいで」
「ウン・・まあね」
「だから全部白紙に戻すって、そういう話しようかと思ってた」
「白紙ってなんだよ、オレらどーなんの?」
「友達のまんまだよ。本当に普通の友達」
「え・・」

加瀬くんの真っ白い顔が、さらに一段と白くなった気がした。