「マナ、ゴメン。花火は行かない」
「なんでよ、まさかこいつと行くつもり!?」
と、マナが加瀬くんを指さす。
「んーん。加瀬くんとも行かない」
「じゃあ、私らといこ。なんでダメなの?」
「なんでもだよ。とにかく行かない。ホントにゴメン」
「そんなあ・・困ったな。どうしよう・・」
大袈裟にため息をつくマナの様子に私は首をかしげた。
あけすけな性格のマナは、言ってみれば加瀬くんの女子バージョンみたいな子で『好き』って気持ちを隠さない。
だからみーんな知ってる。マナがコウくんを好きなことなんて。なんならコウくん本人にだってとっくにバレてる。
ってことはつまり。付き添いするのは無理に私でなくていい。マナに付き添ってあげられる子は他にいっくらでもいるのだ。
「ゆいちゃんとか、さっちゃんは? みんなもう誰かと約束してるの?」
マナのこと応援してくれてて、その中でも特に優しい子と、気配り上手な子を思い浮かべて名前をあげてみる。
だけどマナはふるふるとかぶりをふってじいっと私をみつめるのだ。
「私のこと言ってんじゃないの。ハルくんががっかりする。だってハルくん、すみれが来るって思ってんだもん」
「エ。なんで?」
いきなり飛び出した春樹くんの名前に驚きつつ、マナに説明を促せば・・
「そ、それはさ、えーっと・・・・怒んないでネ・・?」
よくよく話を聞いてみれば、私はとっくに花火のメンバーに名を連ねていた。
マナは私込みで勝手にコウくんを花火に誘ってしまったのだという。
「すみれは来ることになってる。最初っから」
「えええええ。そんなの困る!」
えへへって笑ってごまかそうとするマナに、私は非難のこもった目を向けた。
けれどもこの後、このハナシは思いもよらない方向へと転がりはじめる。
「ハルくん、すみれに気があるよ。すみれが来るなら行きたいって自分から混ざってきたんだもん。すみれと友達になりたいんだってさ」
「えっ・・・・」
「なんでよ、まさかこいつと行くつもり!?」
と、マナが加瀬くんを指さす。
「んーん。加瀬くんとも行かない」
「じゃあ、私らといこ。なんでダメなの?」
「なんでもだよ。とにかく行かない。ホントにゴメン」
「そんなあ・・困ったな。どうしよう・・」
大袈裟にため息をつくマナの様子に私は首をかしげた。
あけすけな性格のマナは、言ってみれば加瀬くんの女子バージョンみたいな子で『好き』って気持ちを隠さない。
だからみーんな知ってる。マナがコウくんを好きなことなんて。なんならコウくん本人にだってとっくにバレてる。
ってことはつまり。付き添いするのは無理に私でなくていい。マナに付き添ってあげられる子は他にいっくらでもいるのだ。
「ゆいちゃんとか、さっちゃんは? みんなもう誰かと約束してるの?」
マナのこと応援してくれてて、その中でも特に優しい子と、気配り上手な子を思い浮かべて名前をあげてみる。
だけどマナはふるふるとかぶりをふってじいっと私をみつめるのだ。
「私のこと言ってんじゃないの。ハルくんががっかりする。だってハルくん、すみれが来るって思ってんだもん」
「エ。なんで?」
いきなり飛び出した春樹くんの名前に驚きつつ、マナに説明を促せば・・
「そ、それはさ、えーっと・・・・怒んないでネ・・?」
よくよく話を聞いてみれば、私はとっくに花火のメンバーに名を連ねていた。
マナは私込みで勝手にコウくんを花火に誘ってしまったのだという。
「すみれは来ることになってる。最初っから」
「えええええ。そんなの困る!」
えへへって笑ってごまかそうとするマナに、私は非難のこもった目を向けた。
けれどもこの後、このハナシは思いもよらない方向へと転がりはじめる。
「ハルくん、すみれに気があるよ。すみれが来るなら行きたいって自分から混ざってきたんだもん。すみれと友達になりたいんだってさ」
「えっ・・・・」