急に揉めはじめた男子3人を見て、マナがぱちくりと目をしばたいた。
「すみれ、アレに狙われてんの?」
「・・・」
「あいつとつきあうの?」
「・・・つきあわない。友達だから」
私が友達って口にした瞬間、しーんって場が静まり返った。いつのまにか桜井くんたちに加え、隣の冨永くんの視線まで感じる。
加瀬くんも渋ーい顔をして私を見てた。
「だってさ。加瀬くん、今の聞こえた?」
マナが加瀬くんに声をかける。
「キミ、フラれちゃったし、すみれのことこっちで誘ってもいいよね?」
「いーわけねえだろ! それにオレはフラれてねえ!」
キッパリとそう言い放つ加瀬くんに皆の顔が一斉にひきつった。
痛々しく彼を見守っていた友人男子たちが、気まずげにアイコンタクトを取り合いつつ加瀬くんの背後で小さく首をふる。
「あんた、今フラれたでしょーが。つきあわないって言われたよね??」
「そーじゃねんだよ。アレはそーゆう意味じゃない!」
「あんた・・怖っっ」
私は今更ながら自分のしてきたことを激しく後悔した。
全部全部、私が悪い。
私の我が儘のせいで、訳わかんないことになっちゃってる私たちの関係。
ふたりの間だけでなら、まだそれでもよかった。けれども、それをこんなふうに外へ出してしまったらーーー
シワ寄せくらって痛い目見るのは、私ではなく加瀬くんのほうだったのである。
『触れる友達』だなんて。そんなカテゴリは世の中にない。
許されるワケがないのだ。
潮時だって思った。
もうこんなことは続けられない。
「すみれ、アレに狙われてんの?」
「・・・」
「あいつとつきあうの?」
「・・・つきあわない。友達だから」
私が友達って口にした瞬間、しーんって場が静まり返った。いつのまにか桜井くんたちに加え、隣の冨永くんの視線まで感じる。
加瀬くんも渋ーい顔をして私を見てた。
「だってさ。加瀬くん、今の聞こえた?」
マナが加瀬くんに声をかける。
「キミ、フラれちゃったし、すみれのことこっちで誘ってもいいよね?」
「いーわけねえだろ! それにオレはフラれてねえ!」
キッパリとそう言い放つ加瀬くんに皆の顔が一斉にひきつった。
痛々しく彼を見守っていた友人男子たちが、気まずげにアイコンタクトを取り合いつつ加瀬くんの背後で小さく首をふる。
「あんた、今フラれたでしょーが。つきあわないって言われたよね??」
「そーじゃねんだよ。アレはそーゆう意味じゃない!」
「あんた・・怖っっ」
私は今更ながら自分のしてきたことを激しく後悔した。
全部全部、私が悪い。
私の我が儘のせいで、訳わかんないことになっちゃってる私たちの関係。
ふたりの間だけでなら、まだそれでもよかった。けれども、それをこんなふうに外へ出してしまったらーーー
シワ寄せくらって痛い目見るのは、私ではなく加瀬くんのほうだったのである。
『触れる友達』だなんて。そんなカテゴリは世の中にない。
許されるワケがないのだ。
潮時だって思った。
もうこんなことは続けられない。