「オイ、マナちゃん」
突然背中から声をかけられて、マナが不思議そうに加瀬くんのほうをふりむいた。
「小宮山はダメ!!」
ムスッってした加瀬くんと、ポカーンてしたマナがしばしみつめあう。
「キミ、なに??」
「加瀬」
「いや、名前聞いたわけじゃないんだけど・・」
言葉を交わしあう二人の背後から渡辺くんと桜井くんが顔を出す。
「オイ律、やめとけ!」
「まず落ち着け!」
ふたりがかりで止めに入るのだが、そんなのに大人しく従う加瀬くんではない。
彼らの制止を振り切ると、加瀬くんは私の机に右腕をのっけて斜め下からジロリとマナを睨み上げた。
「オレ今、小宮山の彼氏の座、狙ってる」
「ハア??」
「んでそれ、たぶんあと一歩」
「エ!?」
「だから!! 男と一緒に花火大会とか冗談じゃねんだわ。やめてくれる!?」
キレ気味の加瀬くんがマナに噛みついた瞬間、桜井くんが加瀬くんの頭を後ろから思いきりはたいた。
「やめとけつってんだろ! オマエとっくにフラれてんじゃねーかよ。もう諦めろ!」
「そーだそ。オマエが頑張るのは勝手だけど、小宮山のシアワセの邪魔はすんな」
ワナワナと加瀬くんが怒りに震える。
「オレはフラれてねえ!」
突然背中から声をかけられて、マナが不思議そうに加瀬くんのほうをふりむいた。
「小宮山はダメ!!」
ムスッってした加瀬くんと、ポカーンてしたマナがしばしみつめあう。
「キミ、なに??」
「加瀬」
「いや、名前聞いたわけじゃないんだけど・・」
言葉を交わしあう二人の背後から渡辺くんと桜井くんが顔を出す。
「オイ律、やめとけ!」
「まず落ち着け!」
ふたりがかりで止めに入るのだが、そんなのに大人しく従う加瀬くんではない。
彼らの制止を振り切ると、加瀬くんは私の机に右腕をのっけて斜め下からジロリとマナを睨み上げた。
「オレ今、小宮山の彼氏の座、狙ってる」
「ハア??」
「んでそれ、たぶんあと一歩」
「エ!?」
「だから!! 男と一緒に花火大会とか冗談じゃねんだわ。やめてくれる!?」
キレ気味の加瀬くんがマナに噛みついた瞬間、桜井くんが加瀬くんの頭を後ろから思いきりはたいた。
「やめとけつってんだろ! オマエとっくにフラれてんじゃねーかよ。もう諦めろ!」
「そーだそ。オマエが頑張るのは勝手だけど、小宮山のシアワセの邪魔はすんな」
ワナワナと加瀬くんが怒りに震える。
「オレはフラれてねえ!」