ドキドキと眠れぬ夜を過ごした翌日。
寝不足のボーッとした頭で登校した私の目に飛び込んできたのは、いまだに貼られっぱなしになってる加瀬くんの絆創膏だった。

「・・・」

なんだろう、この違和感は。
じいって加瀬くんの顔を眺めて、ボケた頭で考えてみる。

いくらなんでも長すぎやしないか?
今日で何日目になるんだっけ・・?
いち、にい・・って指折り数えてみて私はハッと顔を上げた。

もう4日目じゃん、絶対アヤシイ!

「ねえ、加瀬くん」
目の前に座る加瀬くんのシャツを後ろからぐいぐいひっぱると、加瀬くんと一緒にいた渡辺くん桜井くんも何事かってかんじで後ろを振り返ってくる。

「絆創膏、はがしてみてよ!」
「へへへ。さすがにバレたか」

ペリッと絆創膏をはがせば、その下の色白のほっぺはつるんともう真っ白。

「ああっっ、やっぱり!! いつから消えてたの!?」
「初日の夜。風呂出たらもう消えてた」
加瀬くんが、全く悪びれる様子もなくあっさりと白状する。
「そんな早くに!?」
「ウン」