「なあ、ちょっとだけ抱きしめてもいい?」
「いーワケないでしょ、何言ってんの!?」
小宮山がオレの腕の中で暴れる。
「なんで? この間は大人しく抱かれてたじゃねーか」
「だ、だってアレはーーー」
狼狽える小宮山を無視して、オレは勝手にぎゅうっと彼女を抱きしめてみたのだ。
んで、気づく。
彼女のスゲー胸の音に。
「なにコレ!?」
もっとよく聞ききたくて胸に耳を当てたら、小宮山にギャーって叫ばれてしまう。
「むむむ、胸にアタマ埋めないでよ、いきなりなにすんの!」
「だってココ、すげードキドキしてる」
胸元を指差して訴えると、小宮山は真っ赤な顔をしてプイとそっぽを向いた。
「そ、そんなことない! コレ、ふつう」
「ウソつけ」
我慢できなくてもう一度やらかい胸に手を当ててみるオレ。そしたら・・
「胸触んないでってば!」
「だって、音聞きたい」
「バカああっっ!!」
血相変えた小宮山にばしーんって手を振り払われてしまうのだが、そんなことはもうちっとも気にならなかった。
取り乱しまくる小宮山にぐいぐい押されて距離を取られる。
「加瀬くん離れて。ココじゃイヤ!」
「じゃあ、だーれもいないトコだったらいいわけ?」
「ダメに決まってんでしょ!!」
って言われても。「ココじゃイヤ」なんて、オレの耳には「ほぼOK」にしか聞こえない。
しかもオレ、どさくさに紛れて2回も胸触っちゃってんのに、彼女からなーんの制裁もないのだ。
オレを無視して黙々と後片付けをしはじめた小宮山に聞いてみる。
「なあ、怒ってねーの? オレ、色々しちゃったけど・・」
「も、いい。恥ずかしいからそれ言わないで」
クレンジングの蓋をパチンと閉めて、小宮山がオレにボトルを握らせた。
「続きは帰ってから加瀬くんがしてね?」って。
それからしばらくして、オレらは公園を出た。
まだ少し残ってるペンのあとに絆創膏を貼り直して。
***
「いーワケないでしょ、何言ってんの!?」
小宮山がオレの腕の中で暴れる。
「なんで? この間は大人しく抱かれてたじゃねーか」
「だ、だってアレはーーー」
狼狽える小宮山を無視して、オレは勝手にぎゅうっと彼女を抱きしめてみたのだ。
んで、気づく。
彼女のスゲー胸の音に。
「なにコレ!?」
もっとよく聞ききたくて胸に耳を当てたら、小宮山にギャーって叫ばれてしまう。
「むむむ、胸にアタマ埋めないでよ、いきなりなにすんの!」
「だってココ、すげードキドキしてる」
胸元を指差して訴えると、小宮山は真っ赤な顔をしてプイとそっぽを向いた。
「そ、そんなことない! コレ、ふつう」
「ウソつけ」
我慢できなくてもう一度やらかい胸に手を当ててみるオレ。そしたら・・
「胸触んないでってば!」
「だって、音聞きたい」
「バカああっっ!!」
血相変えた小宮山にばしーんって手を振り払われてしまうのだが、そんなことはもうちっとも気にならなかった。
取り乱しまくる小宮山にぐいぐい押されて距離を取られる。
「加瀬くん離れて。ココじゃイヤ!」
「じゃあ、だーれもいないトコだったらいいわけ?」
「ダメに決まってんでしょ!!」
って言われても。「ココじゃイヤ」なんて、オレの耳には「ほぼOK」にしか聞こえない。
しかもオレ、どさくさに紛れて2回も胸触っちゃってんのに、彼女からなーんの制裁もないのだ。
オレを無視して黙々と後片付けをしはじめた小宮山に聞いてみる。
「なあ、怒ってねーの? オレ、色々しちゃったけど・・」
「も、いい。恥ずかしいからそれ言わないで」
クレンジングの蓋をパチンと閉めて、小宮山がオレにボトルを握らせた。
「続きは帰ってから加瀬くんがしてね?」って。
それからしばらくして、オレらは公園を出た。
まだ少し残ってるペンのあとに絆創膏を貼り直して。
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