隣で隆夫も笑っている。


くそっ!


こんな奴らに負けてたまるか!


そんな気持ちで力をこめるけれど、日ごろからトレーニングを欠かしていない純平の足の力はすさまじく、僕にはどうすることもできなかった。


あのままサッカーを続けていればここまで力の差がでることもなかったのかもしれない。


悔しさで唇を噛みしめる。


さっきまで消えていた胃の痛みもぶり返してきて、両腕に力が入らなくなってしまった。


手から力が抜けてスルリと地面に落ちる。


踏みつけ似れたまま僕は目を閉じた。


もう、なにもかもどうでもいい気分だ。


どうせ僕は8日になれば余命宣告を受ける。