『ちょっと、用事があって……』


そんなことを言って許してくれる2人ではないとわかっている。


だけどここで無言でいても、殴られるのがわかってい。


『用事だと? 俺たちからの誘いよりも大事な用事なんてねぇよなぁ?』


隆夫が僕の腕を痛いほどに掴む。


僕は必死で痛みに耐えて俯いた。


『さっさと着替えろよ。さすがに家の中じゃなにもできねぇからな』


純平はそう言って、笑ったのだった。