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その日、僕は校舎裏には行かなかった。


行けば殺されると思い、放課後になると同時に学校から逃げ出したのだ。


真っ直ぐ家に帰り、必要最低限のことをする以外はずっと布団の中にもぐりこんで震えていた。


さっきから何度もスマホが鳴っているけれど、それも全部無視した。


きっと全部純平と隆夫からの着信に決まっている。


あの２人がイライラしている様子が安易に想像できた。


絶対に出るもんか。


そう思って震えている内に、いつの間にか眠りに落ちていたのだった。


そして目が覚めたとき、すでに朝になっていた。


朝日が差し込む室内でノロノロと起きだし、スマホを確認する。


着信が１００件を超えていてそのすべてが純平と隆夫からのものだった。


やっぱり、そうだったんだ。


この着信を見ただけでも背中がゾクッと寒くなる。