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確か、１度目のときも同じようなことがあった。


あの時は学校に来ると上履に画びょうが入れられていたんだっけ。


『痛っ！』


僕は上履に画びょうが仕込まれていることに気が付かずにはいてしまい、顔をしかめて足を引っこ抜いた。


足の裏を確認してみると所々血が滲んできている。


上履の中には大量の画びょうが入れられていて、その場でひっくり返すとザラザラと落ちて来た。


それを見た同じクラスの女子生徒が迷惑そうな視線を僕へ向けて通り過ぎていく。


誰の仕業なのかすぐにわかったけれど、『チッ』と舌打ちをして歩き出す。


画びょうが刺さった足の裏が痛いけれど、歩けないほどではなかった。


そして２年Ａ組の教室を開けた時、今日と同じように純平がぶつかってきたのだ。


その勢いで弾かれた僕は尻餅をついてしまった。


『邪魔だよお前』


純平が僕を睨みつけてきて、その後ろから隆夫が出て来た。


隆夫はニヤついた笑みを浮かべて立ち上がろうとする僕の肩口を蹴りつけた。