性格はキツイけど。


「うん。あの後話し合いになって離婚が決まったよ」


「そう」


さすがにどう返事をすればいいかわからないようで、俯いてしまった。


「だけどループしてないってことは、これでよかったってことだと思う」


もし僕の心の中で納得できないことがあれば、また戻っていたことだろう。


「うん。その結果でよかったんだと思う」


真奈ちゃんはまるで自分に言い聞かせるように何度も頷く。


昨日の僕も今の真奈ちゃんのようだったなぁと思って少しだけおかしくなった。


「何笑ってるの?」


いや、なんでもない。と、左右に手をふって見せてからスマホで時間を確認する。


そろそろ学校に行かないと遅刻してしまう。


「じゃあ僕は学校に行くけど、真奈ちゃん今日は学校は?」


今日は祝日でもない普通の平日だ。