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リビングがようやく片付いたとき、太陽は少し傾き始めていた。


今日1日が永遠のように長かった気がする。


だけどまだ終わらない。


むしろこれからが本番といったところだ。


気が付けば朝からなにも食べていなかった僕たち3人は、近くのコンビニでお弁当を買って来て食べることにした。


食欲なんてなかったけれど逃げる場所もないので3人並んでそれを食べる。


味なんて全然わからなくて、ただただ喉ばかりが渇いていく。


「まず、父さんと母さんの問題で悩ませて悪かった」


とりあえずの食事が終わった後、父親が僕へ向けて頭を下げた。


母親も同じように頭を下げて来る。


「そんな、やめてよ2人とも」


両親に頭を下げられたことなんてもちろん今までなくて、戸惑ってしまう。


どんなことがあっても、僕は2人の息子だった。