その言葉が心からの言葉だったのかどうかはわからない。


たとえ表面上だけの言葉だったとしても、リビングに流れている重苦しい雰囲気が少し和らいだのを感じた。


「じゃ、私はこれで」


真奈ちゃんが背を向けてリビングから出て行くので慌てて追いかけた。


こんな状況で一人きりにされても心細すぎる!


そう思って引き止めたら睨まれてしまった。


「なに言ってるの。これはあなたの問題で、私はまた自殺されたら困るから少し手伝っただけ。後のことは自分でどうにかしないと、結局心残りがあるままになるんじゃないの?」


ズバリ言われてなにも言い返せなくなる。


確かに真奈ちゃんの言う通りこれは僕の問題だし、自分で解決するべきだ。


「でも、こういうのって慣れてなくて……」