『なにかあったら連絡して』と言う真奈ちゃんの言葉を思い出す。
真奈ちゃんに相談したところで夫婦間の問題が解決するとは思えないけれど、とにかく連絡だ。
昨日母親と不倫相手を目撃したことで、本来の7月2日とは別物になっているのだから。
それを伝えるために電話をすると、すぐに真奈ちゃんが出てくれた。
《なにかあったの?》
電話の挨拶もなしに質問してくる真奈ちゃんになんだか心が穏やかになる。
さっきまでギスギスしていた気分も軽くなってつい「両親が大ゲンカしてる」と、笑いながら言ってしまった。
《大ゲンカ? それってもしかして不倫の関係で?》
「あぁ、うん、そう。だけど大丈夫。実は気になる事があってさ」
僕は手短に1度目とは違う7月2日が来ていることを説明した。
《なるほど。違う過去を辿る事で未来が変化するのはループ小説の鉄板だから、問題ないよ》
「はぁ、そういうものなんだ」
落ち着き払っている真奈ちゃんに感心してしまう。
真奈ちゃんに相談したところで夫婦間の問題が解決するとは思えないけれど、とにかく連絡だ。
昨日母親と不倫相手を目撃したことで、本来の7月2日とは別物になっているのだから。
それを伝えるために電話をすると、すぐに真奈ちゃんが出てくれた。
《なにかあったの?》
電話の挨拶もなしに質問してくる真奈ちゃんになんだか心が穏やかになる。
さっきまでギスギスしていた気分も軽くなってつい「両親が大ゲンカしてる」と、笑いながら言ってしまった。
《大ゲンカ? それってもしかして不倫の関係で?》
「あぁ、うん、そう。だけど大丈夫。実は気になる事があってさ」
僕は手短に1度目とは違う7月2日が来ていることを説明した。
《なるほど。違う過去を辿る事で未来が変化するのはループ小説の鉄板だから、問題ないよ》
「はぁ、そういうものなんだ」
落ち着き払っている真奈ちゃんに感心してしまう。