2人から遠ざかり、リビングを出てもやはり気が付かれなかった。


両親にも気が付いてもらえない僕は一体なんなんだ?


そんな疑問が強く湧き上がり、胃が痛む。


自室へ戻ってベッドに座ると、足の裏を確認した。


血はまだ止まっていなくて、僕が通った場所には血痕が点々と残っている。


このまま出血多量で死ねたらなぁ。


なんて考えて真奈ちゃんの顔が浮かんできた。


ここで死んだからまた7月1日からスタートなんだろうか。


だとしたら真奈ちゃん、またすっごい怒るんだろうなぁ。


そう考えた時自然と笑えていた。


こんなときに笑えるなんて、僕はまだまだ生きて行けんじゃないだろうか?


それにたったこれだけの出血で死ぬわけもない。


気を取り直してスマホを手に取る。