まず僕がいないことで不満を漏らす。


だけどそれは本当の不満じゃない。


イジメる相手がいないからつまならいというものだ。


もしかしたら僕の悪口をばらまいたりしていたかもしれない。


そしてそれを止める生徒は誰もいない。


そうやってひとしきり遊んだ後は2人して部活に向かう。


相変わらず息の合ったプレイで得点を重ねているはずだ。


その様子を思い浮かべてみると思わずボールを蹴りたくなってウズウズしてきてしまう。


同時に胃がキリキリと痛み始めたのを感じ、部屋に常備してある痛み止めを飲んだ。


ベッドに横になりお腹を抱えて目を閉じる。


どうせループされるなら、生まれたばかりの赤ん坊の頃に戻ればいいのに。


ジクジクと必要に痛んで来た胃に脂汗が浮かんでくる。


僕の長い夜はまだまだ終わらないみたいだ。