それからジュースとコーヒーを飲み干した僕たちは2人でファミレスを出た。


そのまま各自帰宅するのかと思ったら真奈ちゃんが家を見て見たいと言い出した。


「でも、僕の部屋は汚れてるし」


なにより女の子を家に呼んだ事なんて一度もなくて慌ててしまう。


「家の中までは入らないから大丈夫」


真奈ちゃんはなんでもない様子でそう答えた。


「あぁ、そうですか……」


なんとなくガッカリしてしまって、ブンブンと左右に首をふる。


なにを期待しているんだ僕は。


「そういえば学校は?」


僕は学校をさぼったってどうってことはない。


行ってもイジメられるだけだし、どうせ死ぬから出席日数だって気にする必要はない。