3度目の7月1日を1人きりで超えて行かないといけないことになる。


そう考えた瞬間血の気が引いて行った。


そんな事自分にできるんだろうか?


もし永遠にこの7月1日から抜け出す事ができなかったら?


たった1人で、死ぬこともできずに……。


発狂しそうになった瞬間知らない番号からスマホに電話がかかってきた。


一瞬不審に感じたけれど今はとにかく誰かと会話がしたかった。


誰でもいい。


誰かにこの世界について聞いてほしかった。


その気持ちに後押しされて僕は電話に出ていた。


《この、バカ!!》


電話に出た瞬間耳をつんざく怒号に目の前がチカチカした。