なんだろうな洞窟探検って。


本当に最初から最後までおかしな子だったなぁ。


思い出してまたちょっと笑えてきた。


「洞窟ってどこにあるんだ?」


「知らねぇよ」


そんな会話をしながら病室を出ていく2人の後ろ姿を見つめて、僕はほほ笑む。


窓から差し込む太陽の光が心地よくてそっと目を閉じた。


今日は体の痛みもないし、気分もいい。


このまま少し眠ってみればきっと素敵な夢を見るだろう。


僕はそっと目を閉じた。


手の力が抜けて、手帳が膝の上に落ちる。


僕は暖かな日差しの中永遠の眠りについたのだった。


END