ガツンッ! と、鈍器で後頭部を殴られた気分だった。
7月8日。
それは紛れもなく僕が余命宣告を受けた日で、真奈ちゃんと初めて出会った日だった。
思えば、どうしてあの日真奈ちゃんがあんな場所にいたのか、僕は質問してこなかった。
自分のことで精いっぱいで、自分のことばかりを考えてきたから。
あの日、あの場所で、もしも真奈ちゃんが僕と同じ気持ちでビルの前に立っていたんだとしたら?
僕の自殺に巻き込まれた真奈ちゃんは、本当は嬉しかったかもしれない。
そしてループしていることに驚き、一抹の希望を抱いたりしていたのかもしれない。
だけどループは終わった。
時間はまた進みだし、僕の余命と共に真奈ちゃんの余命も削られ出したのだ。
真奈ちゃんはいままでどんな気持ちで僕につきあってくれていたんだろう。
僕の心残りを解消する手伝いを、どんな気持ちでしていたんだろう。
ジクジクと胃が痛み始めて、僕は体を折り曲げた。呼吸が苦しいのは痛みのせいか、バカな僕自身のせいかわからない。
「これを見て」
そう言われて顔を向けると、ピンク色の手帳を差し出された。
7月8日。
それは紛れもなく僕が余命宣告を受けた日で、真奈ちゃんと初めて出会った日だった。
思えば、どうしてあの日真奈ちゃんがあんな場所にいたのか、僕は質問してこなかった。
自分のことで精いっぱいで、自分のことばかりを考えてきたから。
あの日、あの場所で、もしも真奈ちゃんが僕と同じ気持ちでビルの前に立っていたんだとしたら?
僕の自殺に巻き込まれた真奈ちゃんは、本当は嬉しかったかもしれない。
そしてループしていることに驚き、一抹の希望を抱いたりしていたのかもしれない。
だけどループは終わった。
時間はまた進みだし、僕の余命と共に真奈ちゃんの余命も削られ出したのだ。
真奈ちゃんはいままでどんな気持ちで僕につきあってくれていたんだろう。
僕の心残りを解消する手伝いを、どんな気持ちでしていたんだろう。
ジクジクと胃が痛み始めて、僕は体を折り曲げた。呼吸が苦しいのは痛みのせいか、バカな僕自身のせいかわからない。
「これを見て」
そう言われて顔を向けると、ピンク色の手帳を差し出された。