と、真奈ちゃんは本を広げてテーブルに置き、その上に突っ伏して目を閉じていた。


おいおい、来たばっかりなのに寝たのか?


ここは図書館であって昼寝をする場所ではない。


さすがに起こさないとまずいと思い、僕は真奈ちゃんの肩に手をふれた。


途端にゴツゴツとした骨の感触が伝わってきて、思わず手をひっこめた。


まじまじと自分の手のひらを見つめて今の感触を思い出す。


確かに真奈ちゃんは出会ったころよりも痩せている。


だけどでも、こんなに骨ばっているものだろうか?


なんだか嫌な予感が胸にうずまきはじめて心臓がバクバクと音を立てる。


僕はゴクリと唾を飲み込んで、もう1度真奈ちゃんの肩に触れた。


やっぱり、さっき感じたほど細い肩がそこにある。


「真奈ちゃん起きて」


その肩を軽く房ぶって起こす。


しかし、真奈ちゃんは寝息をたてママ動かない。