「それなら今日は図書館へ行こう」


「図書館?」


確かに、図書館なら口調が聞いているし、家からも徒歩で行ける距離だ。


なによりずっと座っていられる。


だけど、僕のせいで真奈ちゃんのやりたいことができないのは納得できなかった。


「うん。散歩がてら」


真奈ちゃんは答えてさっさと歩きだしてしまう。


僕は慌てて真奈ちゃんの追いかけて部屋を出た。


リビングにいる母親に一声かけて家を出ると、日差しに立ちくらみを覚えた。


「今日も暑いなぁ」


目を細めてそう言うと、真奈ちゃんが頷く。


その顔色が普段以上に青白い事に気がいて、「どうした?」と、声をかけた。