「う~ん、遊園地に水族館。順番で行くと動物園? でも隣街にサーカスが来てるっていうし、う~ん……」


真奈ちゃんは真剣に悩んで黙り込んでしまった。


それが可愛くて口もとがついゆるむ。


もしもこの子が僕の彼女なら。


僕に告白する勇気があったなら。


このやりのこしたリストを消化していくことがもっともっと楽しくなっていただろう。


そう思うと少しだけ切ない気分になるので、考えるのをやめた。


どうせこれから簿Kぅの病気は悪化して行って、こうして真奈ちゃんと電車に乗る事もできなくなっていく。


それなら、今の子の瞬間を楽しむほうがずっといい。


僕は真奈ちゃんお横顔を見つめて、一緒になって明日実行するリストに頭を悩ませたのだった。