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自宅の最寄り駅から4駅ぶん離れた水族館に到着してすぐ、真奈ちゃんはトイレに向かった。


昨日もそうだったよな。


そう思いながら入口付近の水槽を眺める。


大きな水槽の中にはイワシやウミガメなんかが悠々と泳いでいて、なかにはサメの姿も見えた。


なにもかも同じ水槽に入れて大丈夫なのかよと心配になるけれど、本来海にはどんな生物一緒に暮らしていることに思い至る。


これは海のあるべき姿に近いのかもしれない。


「おまたせ」


昨日と同じようにハンカチで手を拭きながら真奈ちゃんが戻って来た。


その顔は青白い。


今日もあまり体調がよくないのかもしれない。


「少し休もうか。あそこにカフェがあったよ」


大水槽の付近にはお土産物屋とカフェが隣接してある。


しかし真奈ちゃんはムッとした表情をこちらへ向けた。