「じゃあ、また明日ね」


太陽は傾いて夕方になっていた。


あれからメリーゴーランドやコーヒーカップなどに乗った僕たちは、バス停に戻ってきていた。


「明日はどこへ行くの?」


聞くと真奈ちゃんはノートを取り出して僕に見せて来た。


やりたいことリストが書かれていて、遊園地へ行く。という部分だけ赤いペンで横線が入っている。


達成した事はやはりこうして消されて行くみたいだ。


「明日は水族館かな。それとも動物園?」


真奈ちゃんはノートに書いてあることを真剣によみあげながら首を傾げる。


まるで難問にとりかかる東大生みたいだ。


「近いのは水族館の方かな」


僕は頭の中で道順を思い出しながら言った。


動物園までは電車で6駅。


水族館までなら電車で4駅でいけたはずだ。