どこへ行ったんだろう?


キョロキョロと周囲を見回してみても姿がなくて焦って来る。


今日の真奈ちゃんは体調も悪そうだったし、ほんの少しの間とはいえ1人きりにしてしまった。


真奈ちゃんは性格は問題アリかもしれないけれえど、みためはごく普通の美少女だ。


もしかしたら変な男に絡まれて、そのまま連れて行かれたんじゃ?


そんな不安が膨らんできた時、右手から当の本人が返って来た。手にはハンカチを持っているから、またトイレに行っていたのだろう。


「あ、アイス買えたんだ」


僕の手にあるアイスを発見して嬉しそうに駆け寄って来る。


僕はアイスを真奈ちゃんに手渡して元のベンチに座った。


「いなくなってるからビックリしたよ」


「ちゃんとメッセージ入れたけど?」


アイスを口に運びながらチビチビ食べ始めた真奈ちゃんが言う。


「うそ?」