意外と気が利くんだな。


そんな風に考えながらスポーツドリンクを飲むが、こういうのって僕が用意した方がよかったんじゃないかと落ち込んでしまった。


今日が熱い日になるのはわかっていたことなのだし。


1人で自信喪失している間にバスは目的地に到着した。


平日の遊園地は人の数が少なくて、どのアトラクションもさほど並ばずに乗る事ができそうだ。


「どれに乗りたい?」


真奈ちゃんは絶叫系でもなんでもいけそうなタイプに見える。


お化け屋敷に入って平気で1人でずんずん進んで行ってしまいそうだ。


「ごめん。私少しトイレに行って来る」


「あ、そっか」


遊園地に到着したばかりでトイレかよ。